メタモルフォーゼ「音」

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8月10日頃リリースの予定だが・・・CD制作をやってみた。
これまでの作品をオムニバスにまとめて10曲ほどの構成で作った。タイトルは「メタモルフォーゼ「音」」である
作品のほとんどは舞踏への提供作品である。
トランペット、フリューゲルホルン、ピアノ、鍵盤ハモニカ、パーカッション、・・・何しろ今は音を出せる環境さえあれば自宅で簡単に録音が可能になっている。いわゆる打ち込み(MTRとかDTRとkいうらしい)は少ない。
ミニマル的な要素の曲は打ち込んだものもあるが、ミディシーケンサーは使わない。
オーディオトラックにどんどん足しこんでいくやり方だ。20トラック程録音したら、あとは画面とにらめっこして・消去していく。これが面白いのだ・・・。やはり人間は足したがる・・いろいろな音を確認しながら・・・しかし確認するとつまらない。
すぐやめる・・そしてまた消していく20トラックは最後には4トラックほどで落ち着く。
録音作業は実に面白い・・・
当初の思惑からかなり外れた作品になることもある・・・しかし基本的なコンセプトに横道ができないよう構成していくのもキャリアというものだなと・・・うなづきながら進めていく。
聴く人の想像をどこまで広げていくことができるのかが楽しみだ。
インプロビゼーションのだいご味はそれを聴く人がどういった面持ちで音の実現化をしていくのだろうか・・。
これを「実現可能な音のモンタージュ」と定義した。
音というのは不思議なもので音の列が構成という大きな枠で作り上げられていく。ドレモファソラシドの音列も音としては12個しかないのだ。その音をどこまで列化できるかということを考えると果てのない先が広がっていく。
おとは不思議だ・・・同じ構成音を繰り返すことで一つの音の感性が作り上げられているのだ。うまく表現できないが、今回のCDは声や楽器のいろいろな音を可能な限り自由に浮遊させることで思想の空間を作ろうとしているコンセプトにどこまで近づいただろうか。今回は1作め。これは2、3作まで続ける。各1000円で
ジャケットなどのデザインはブラジル在住の若林画伯の絵を使わせていただいた。電話で快く受諾していただき感謝感激である。